実家が“負動産”になるって本当?——不動産をとりまく3つの変化と、いま知っておきたいこと
「持っているだけで負担になる不動産」を指す“負動産(ふどうさん)”という言葉を、ニュースやSNSで見かけることが増えました。「うちの実家は大丈夫だろうか」と、少し不安になった方もいるかもしれません。
先にお伝えしたいのは、この言葉に慌てる必要はない、ということです。ただ、実家の将来を考えるうえで、いま不動産をとりまく環境に変化が起きていることは、知っておいて損はありません。今日はその変化を3つに整理してお届けします。
なお、実家のこれから相談所は、売却と維持のどちらかをおすすめする立場ではありません。ご家族が判断するための「材料」として読んでください。
変化① 不動産価格の「二極化」
駅に近い、生活に便利、需要のある地域——そうした物件の価格が上がる一方で、人口が減っている地域や交通の不便な場所では、売却にも賃貸にも時間がかかるケースが増えている、という見方が広がっています。同じ「家」でも、場所によって将来の選択肢の幅が変わってきている、ということです。
流山市はつくばエクスプレス沿線で人が増えてきた地域ですが、同じ市内・近隣でも、駅からの距離や土地の条件によって状況は異なります。「うちのあたりはどうなのか」は、一般論ではなく、個別に確かめる必要があります。
変化② 住宅ローン金利の動き
長く続いた低金利の時代から、金利が上がる局面に入ったと言われています。金利が上がると家を買う側の負担が増えるため、買い手の数や出せる金額に影響します。需要の強い物件への影響は限られる一方で、もともと買い手を見つけにくい物件は、さらに時間がかかる可能性がある——二極化を後押しする要因のひとつです。
この先の金利がどう動くかを正確に予測することは、誰にもできません。だからこそ「予測」ではなく、いまの状況を知っておくことに意味があります。
変化③ 建築・リフォーム費用の上昇
人件費や資材価格の上昇で、修繕やリフォームの費用はこの数年で大きく上がりました。これは「実家を維持する」場合の負担に直結します。屋根や外壁、水回りの改修は、以前の感覚より一段高い見積りになることが珍しくありません。
空き家のまま置いておく場合も同じです。家は住まなくなると傷みが早く進むため、後から手を入れるほど費用は膨らみやすくなります。
「知らないまま持つ」と「知ったうえで持つ」は違う
3つの変化を並べると不安になるかもしれませんが、結論は「早く売りましょう」ではありません。大事なのは、知らないまま何となく持ち続けることと、状況を知ったうえで「持つ」と決めることは、まったく違うということです。
そのために有効なのが、数字にしてみることです。
- 固定資産税は年いくらか
- 管理・維持に毎年かかっている費用はいくらか
- この先10年で必要になりそうな修繕は何か
この3つを書き出すだけで、「なんとなく不安」が「比べられる材料」に変わります。
例えば、こんな相談の流れになります
流山のご実家を将来相続する予定の、50代・Sさんのケース。
- “負動産”という言葉を目にして漠然と不安になり、LINEでご相談
- まず固定資産税と維持費を一緒に書き出し、年間の負担を見える化
- 「今すぐ決める話ではない」と整理がつき、当面の管理と、次の帰省でのご家族の話し合いを計画
- 「不安の正体が数字になって、落ち着いて考えられるようになった」と
まとめ——慌てず、でも目はそらさず
環境の変化は起きていますが、あなたの実家がどうなるかは個別の話です。まずは数字を揃えて、ご家族で共有するところから始めてみてください。実家全体の考え方は「実家、どうする?の全体地図」にまとめています。
📱 LINEで状況を送るだけ。固定資産税の通知書を写真で送っていただくところからでも構いません。
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